告白は31のキザハシで 続き

執筆済み本編見つかったので掲載します

けっこう書いてたみたいです。これが果たして応募原稿になるのかどうかですね。

あと※つけて後で描写しようとしてますが、きっと詳しく設定出来ていなかったのでしょ。

だめですね。そのへんきっちりしてから書き始めなきゃです(反省)

告白は31のキザハシで 序段【キザハシ】その1

 意識を失っていたのは一時間くらいだろうか。
 雨宮藤丸は第三十一区画第三階段で目を覚ました。焦点があっていない目でぼんやり周りをながめる。心なしか、らせんがいつもより傾いて見えた。
 藤丸は働かない頭なりに自分がメガネをかけていないことに気づく。
 小学四年生のときの視力検査でひっかかって以来、かけているメガネだが、日常生活事態は裸眼でそうそう困ることはない。どちらかといえば先生からかけなさいと言われるので生真面目にかけているのが現状だ。なので藤丸はとくに疑問も抱かずそばに落ちていた紺色のアンダーリムのメガネを拾ってかけた。
 前から少しゆがんでいたが、今回の騒動でそれが少しひどくなったようだ。でもまだじゅうぶん使用可能との判断を藤丸は下す。さきほど二重らせんを見たときの微妙な傾きが消えたからだ。若干の違和感は残ったが彼は気にしないことにした。
 らせん階段を右回りに降りながら、頭のなかを整理してみる。
 藤丸にはさきほどまでのことが現実ではなく白昼夢ではないだろうかとも思い始めていた。芸術棟から第三十一区画に入って段三階段まで到達しているのは事実であることはまちがいない。実際に移動しているわけだから。ありもしない少女を見てしまって追いかけてしまったという仮説を組み立ててみる。
 藤丸は首をかしげた。
 過去にそういう経験はないが全否定はできない。自分では思いたくないが実は自分自身とても危ない人間なのだという可能性もかすかながら存在するわけだ。物理的証拠もなにひとつ残っていない。彼は少女に触れることができなかったし、ガラスの靴も落としていかなかった。と言うより彼女は靴をはいていない。
 ここで藤丸はふと周りを見わたしてみる。
 気がつかないうちに芸術棟から第四十一区画を抜け正面階段まで達していた。
※正面階段の詳しい描写
 朝方は登校する生徒であふれかえる幅十間の大階段も、この時間になると閑散としている。普通に考えると帰りの生徒がここを通るべきなのだが、校則でこの正面階段は登り一方通行になってるので帰りは各自違う階段を降りて下校することになる。
 藤丸は悩みながら歩いていたので正面階段をあやうく逆行しようとしていた。
 入学早々から罰則をもらうと大変だったので気がついてよかったと彼は胸をなで下ろす。
 考え事をして周りのことが気になっていなかった事実がここにある。ならば先ほどの少女も夢や幻だったのかもしれない。あまり思いたくはないが妄想とか最悪自分の頭がおかしくなってしまっていたのかもしれない。
 が、藤丸は可能性は可能性として置いておき、あの少女は実在すると信じたかった。ここの生徒なら会える機会もあるだろうと思いを巡らしているときにふと彼は思う。
 ――もし次に会ったとき、今日のことはすごく印象悪かったんじゃないだろうか

 藤丸は頭をかかえこみながら帰路を急いだ。

2019年9月21日書きかけ

Posted by hokuto